BIOGRAPHY

gallop

京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科出身の葵マコ、伊藤彩里、木村悠介、三鬼春奈の4名が共同演出・出演を行うパフォーマンス・グループ。自分たちをアート・コレクティヴ的集団と捉え、特定のリーダーを持たず、俳優としての言葉、踊り子としての身体、メディア・アーティストとしてのテクノロジーなどジャンルを越えて、パフォーマー4人のリアルな身体や言語から抽出されるイメージを、パッチワークのようにつぎはぎに構成し制作を行う。

初公演『馬の最も速い走り方』(京都芸術劇場・春秋座舞台裏 / 2008)は、その突拍子もないパフォーマンスで当時の京都造形芸術大学卒業制作作品・学長賞をかっさらい、未だにその記録映像を通して、こっそりファンを増やし続けている。卒業後は、ダンス・グループ「chatty」として当時活動していた「はなもとゆか × マツキモエ」と共に chatty + gallop『確固たる空腹へ』(アトリエ劇研 / 2009)を共同制作。その後はメンバーそれぞれの活動の中で交流や創作を共にしてきたが、2017年に約10年振りにメンバー全員の再集結を果たした。


“gallop” is a performance group in which Mako Aoi, Aya Ito, Yusuke Kimura, Haruna Miki co-direct and perform. They studied at the Kyoto University of Art and Design, Department of Visual and Performing Arts. Using the language as an actor, a body as a dancer, a technology as a media artist, they construct images like a collage created from the sensations of their real lives based on their bodies and languages.

The first performance “The Fastest Running Form of Horses” (2008 / Kyoto) received the president prize of graduation works 2007 in Kyoto University of Art and Design. After graduation, they co-produced “Toward the Convinced Hunger” (2009 / Kyoto) with the dance group “chatty”. After that, they had been exchanging and creating together in their own activity, but in 2017, they reassembled for the creation of “Utopia” (Kyoto).


葵マコ Maco AOI

高校時代から荒木経惟やエゴンシーレをきっかけに裸体の在り方に興味を持つ。彫刻や版画による表現を模索する中、自らの身体を動かすことに興味が生まる。在学中に初めて参加した『ヌギヌギポン』というイベントで、ある踊り子のショーに心奪われ、踊り子としての道を志す。その後も学祭やクラブイベントなどで積極的に踊り子として参加する。子供がパン屋になりたい夢をそのまま叶えるように、卒業後は踊り子としてデビュー、現在11年目になる。1日4ステージ、年間約1000ステージをこなし日本各地の劇場で活躍中。

踊り子としての活動以外にやなぎみわ映像作品『婆々娘々(ポーポーニャンニャン)』、はなもとゆか×マツキモエ『OKay?』などに出演している。身体を用いた表現方法を日々模索中。


伊藤彩里 Ayari Ito

2003年に観劇した内田淳子&ネットワークユニットDuo『Jericho2』(作:松田正隆 演出:三浦基)に衝撃を受け、舞台芸術を志す。俳優やパフォーマーとして「マレビトの会」や「Port B」、高嶺格演出作品といった実験的な公演に参加。様々な上演形態やそれぞれの独自の制作過程を通して、固定概念に捉われない舞台芸術のあり方を体験する。その一方で、演劇が本来持っている可能性を追求してみたいと、2015年に「カイテイ舎」というチームを立ち上げる。以来、年に一度のペースで古典作品や近代作品の中から選んだ戯曲を上演。役者の演技や言葉の持っている面白さを通して、演劇の根元を探っている。また、ドラァグクイーン「ハニー・デ・マッセ」としても活動し、多様なジャンルで舞台芸術のあり方を模索する。


木村悠介 Yusuke KIMURA

大学卒業後、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に進学。2012年よりベルリンに渡り、日本人で初めてベルリン芸術大学 Hochschulübergreifende Zentrum Tanz Berlin, Solo/Dance/Authurship (HZT Berlin, MA SODA) で修士号取得。2016年に帰国し、日本での活動を再開する。

舞台芸術を中心に展示作品の制作など領域横断的に活動。近年は特に映像のテクノロジーを主題としたメディア・パフォーマンス作品を制作。最新作に、独自の「箱なしカメラ・オブスキュラ」という光学的映像技術を用いて演出したサミュエル・ベケット作『わたしじゃない』(京都・アトリエ劇研 / 2016, 2019)がある。また、ダンサー、インタラクティヴ・プログラム・デザイナーとして、Choy Ka Faiの近作にも参加。


三鬼春奈 Haruna MIKI

高校時代に観た西田シャトナーの肉体と想像力の限界に挑む演出手法をきっかけに、「俳優とは何かになりきるモノではない」と考えるようになる。その後、大学で舞台芸術を学び、木ノ下歌舞伎「菅専助三部作」(2008〜2009)、dracom『たんじょうかい #2』(2014)等 、多数の演劇作品に俳優として舞台に立つ。また、高嶺格演出作品、及び展示作品にはパフォーマーとして、荒木優光の音響作品ではインタビュイーとして、俳優とは別の立場で参加。俳優、パフォーマー、ドラマトゥルク等を経験し、俳優として「役」を演じながらも、役以前の観客の前での「在り方」に興味を持つ。​ジャンルを問わず舞台に立つことで、観客との間に生まれるリアルな時間とは何かを考え、それを表現したいと考えている。