BIOGRAPHY

gallop

京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)出身の葵マコ、伊藤彩里、木村悠介、三鬼春奈により結成。卒業後はそれぞれのフィールドで活動し、2017年にgallopでの活動を再開。特定のリーダーを持たず、演劇・ダンス・アート・テクノロジーなどジャンルを越えた表現を希求。そのパフォーマンス作品はメンバー全員で共同演出と出演を行い、明確な物語を用いず断片的イメージやシーンがパッチワークのように継ぎ接ぎされながら展開する。突拍子もないアイデアやくだらなさを愛すると同時に、真摯に誠実に自分自身と観客に向き合うことを信条とする。(葵マコは踊り子業専念のため2020年よりお休み中。)


The performance group “gallop” consists of Mako AOI, Ayari ITO, Yusuke KIMURA, and Haruna MIKI, all graduates of Kyoto University of Art and Design (now Kyoto University of Art and Design). After graduation, they worked in their own fields and resumed their activities in gallop in 2017. Without a specific director, the group seeks expression that transcends genres such as theater, dance, art, and technology. Their performance pieces are co-directed and performed by all members, and instead of using a clear narrative, fragmentary images and scenes are pieced together like a patchwork. They love outlandish ideas and silliness, and at the same time, they believe in facing themselves and their audiences with sincerity and honesty. (Mako AOI is taking a break from performing from 2020 to concentrate on her dancing career.)


葵マコ Maco AOI

高校時代から荒木経惟やエゴンシーレをきっかけに裸体の在り方に興味を持つ。彫刻や版画による表現を模索する中、自らの身体を動かすことに興味が生まる。在学中に初めて参加した『ヌギヌギポン』というイベントで、ある踊り子のショーに心奪われ、踊り子としての道を志す。その後も学祭やクラブイベントなどで積極的に踊り子として参加する。子供がパン屋になりたい夢をそのまま叶えるように、卒業後は踊り子として2008年にデビュー。1日4ステージ、年間約1000ステージをこなし日本各地の劇場で活躍中。

踊り子としての活動以外にやなぎみわ映像作品『婆々娘々(ポーポーニャンニャン)』、はなもとゆか×マツキモエ『OKay?』などに出演している。身体を用いた表現方法を日々模索中。


伊藤彩里 Ayari ITO

2003年に観劇した内田淳子&ネットワークユニットDuo『Jericho2』(作:松田正隆 演出:三浦基)に衝撃を受け、舞台芸術を志す。俳優やパフォーマーとして「マレビトの会」や「Port B」、高嶺格演出作品といった実験的な公演に参加。様々な上演形態やそれぞれの独自の制作過程を通して、固定概念に捉われない舞台芸術のあり方を体験する。その一方で、演劇が本来持っている可能性を追求してみたいと、2015年に「カイテイ舎」というチームを立ち上げ、古典作品や近代作品の中から選んだ戯曲を上演。役者の演技や言葉の持っている面白さを通して、演劇の根元を探っている。他にも、ドラァグ・クイーン「ハニー・デ・マッセ」としての活動や、ストリップ演出など、多様なジャンルで舞台芸術のあり方を模索している。路上落下物収集家。


木村悠介 Yusuke KIMURA

大学卒業後、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)でメディア・アートを学んだ後、2012年に渡独。日本人で初めてベルリン芸術大学 Hochschulübergreifende Zentrum Tanz Berlin, Solo/Dance/Authurship (HZT Berlin, MA SODA) で身体を軸にしたソロ・アーティストとしての教育を受け、2016年に帰国。舞台芸術を中心に領域横断的活動を行う。扱う主題やメディア、表現形態の歴史や構造に着目し、<自他境界の撹乱>を通底したテーマとする演出作品を多数発表。2021年からは長期プロジェクト「罵倒の作法」を展開。「&Co.」代表。また、荒木優光やChoy Ka Faiなど、他のアーティスト作品への参加や現代美術のインストーラーとしても活動。

https://yusuke-kimura.net/

https://and-co.org/


三鬼春奈 Haruna MIKI

高校時代に観た西田シャトナーの肉体と想像力の限界に挑む演出手法をきっかけに、「俳優とは何かになりきるモノではない」と考えるようになる。その後、大学で舞台芸術を学び、木ノ下歌舞伎、dracom、努力クラブ、笑の内閣、&Co. など、多数の演劇作品に出演。また、高嶺格演出作品、及び展示作品にはパフォーマーとして、荒木優光の音響作品ではインタビュイーとして参加。フリーの俳優、 パフォーマー、ドラマトゥルクとして経験を積む中で、俳優として「役」を演じながらも、役以前の観客の前での「在り方」に興味を持つ。ジャンルを問わず舞台に立つことで、観客との間に生まれるリアルな時間とは何かを考え、それを表現したいと考えている。2022年より拠点を京都から東京都八王子市に移し、あまりの大自然にびっくりしたが、その中でのんびり暮らしている。